関谷晧元著『虚業教団』を読んで④

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「阿南事件」の真実


関谷氏が「阿南」という人物名で書いている男性職員が教団を去った事件は、当時非常な衝撃を教団に与えました。

OR氏自身が西荻窪の道場での講話の際に、「サタンが私の弟子をとっていくのです」とこの事件について悲しく語った時、場内からは会員のすすり泣きがあちこちから聞こえました。

指導霊団からもこの問題で相当にOR氏を叱責する声があったらしく、OR氏は自己反省の弁を語っていました。

実は私は当時、OR氏に呼ばれ「種村さん、彼を説得してくれないか」と言われ、私が躊躇して辞退すると「あなたがやらないなら彼は戻れない」と言われたので、非常にそのことを悔やんできました。

しかし、『虚業教団』で詳しい真相を知るに及んで、そんな罪悪感などまったく持つ必要がなかったことを知りました。

本書には、OR氏が「阿南」さんに神託結婚の受諾を迫り、それに難色を示した「阿南」さんに、OR氏は激怒したと書かれています。

OR氏はその後も常に誰かが思い通りにならない時には、よく批判し、その人間をシビアすぎるくらい悪く言っていましたので、「阿南事件」はその走りだったのだと思います。

関谷氏は次のように書いています。


「難色を示すと、大川は怒りを爆発させた。

恭子、真知子の前で、彼を徹底的に侮辱したという。

『あなたは何もわかっていないんだ。だいたいにおいて子どもすぎる。

社会的にもっと飛躍しないと、神理を学んでも何にもならない!』

この怒りはその後しばらくつづき、阿南のいない場所でもときどき噴き上げてきた。

私がクルマで送迎するときも、後ろのシートでは阿南に対する攻撃が延々とつづいた。

大川という人は、そこにいない人の悪口を言うのを好むタイプの人間である。

会議の席や、昼食のとき、あるいはクルマの中で、どれほど幹部連中の悪口を聞かされたかわからない。

能力のあるなしから始まり、ときには人間的な弱点まであげつらった。

その性癖が、阿南事件ではますますエスカレートした。

聞いている私のはうが憂鬱になるほどコキおろしてみせた。

『明日から出社におよばずだ! もう出てくる必要はない!』

大川の憤慨は、私たちもはじめて見るほど激しいものだった。」


『神託結婿を承諾できないのは、高級霊からの霊言が信じられないということだ。

これだけの本(当時は六〇冊)を認めないと言っているんだ。信仰心がなってない!』

『自惚れている。大したこともできないくせに!』


大川から各局長あてに『綱紀粛正』なる通達が出されたのは、一月七日のことである。

事務局長/総務局長/指導局長/推進局長 1/7/89 大川

〈綱紀粛正〉

1、阿南氏 当会幹部としての発言、行動が社会的常識に欠け、三宝帰依の精神がない。また自己変革の意思がない。

* 来週より二週間、自宅での反省を命ずる。

* 指導局課長解任。

* 青年部講師、当分の間資格停止。

* 二週間の反省期間後、多少本来の姿になっておれば、事務局付で勤務、又は大阪への配転を考える。反省の色がないようなら、退職勧告をする。

(中略)

(全体的展望)

1、当会の性格からいって師と弟子の信頼関係は絶対必要。高級霊への信仰も必要。神を裁く性格の人はいられない。(正しき心の探究) の基準の運用による(破門)も検討の必要がある。

2、今回は青年部講師再考のよい機会。人生経験未熟で大人になりきっておらず、社会常識を疑われる講師の登用は避け、(研究員)あるいは(研究生)とする方向へ切り替え必要。」


「通達は、大川がみずからワープロ打ちしたものだった。

こうした事件の、いったいどこに愛があるだろうか。」


暴君の実態


これについて、私は当時詳しいことは知りませんでした。

今読むと、「どこに愛があるのだ」という気持ちは、関谷さんと同じです。

「社会的常識に欠け」る言動は、どう見ても一方的に神託の権威で結婚を強要したOR氏の方です。

そしてこの程度のことでも、自分の権威が傷つけられたと感じるや、破門、降格、異動をちらつかせて恫喝しているのは、その後の人事の原型を見せられた思いがしました。

自己愛性人格障害のOR氏は、1989年当時すでに自分への不服従を絶対に許さない暴君だったことが分かります。

きょう子元夫人への怒りや、私への怒りも、OR氏の性格からすれば当然なのでしょう。

虚業教団

30年間、教勢拡張と集金だけだったカルト。 今尚、植福と称する布施を搾り取られ続ける信者たち。 教祖一家、その愛人たちは、贅沢三昧の日々を送っているというのに。 人間関係は破壊され、家庭も崩壊。 貢ぎ疲れ、極貧生活を強いられる信者たちの 洗脳解除を祈念し、ここに関谷氏の 「虚業教団」をコピーさせて戴きます。

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